12.05.2008

「赤い風船」と「白い馬」/アルベール・ラモリス

Crin Blanc 1953 / Le Ballon Rouge1956





フィルムで描いた詩のような、気概のある、深い哀しみもあるような、たいへん美しい映画だった。
コンピュータも使わない時代、特撮の技も素晴らしい!

「赤い風船」は戦後10年程のパリ。赤い風船(それから青い風船も)を引き立たせるために、街中が灰色であるかのよう。
どの場面も美しいが、始まりから終わりまで、流れを追いたい。何度でも見たい。

「白い馬」は明晰なモノトーン。南仏カマルグが舞台。野生の馬たちが棲息するところ。ジャングル大帝の白いライオンのように、ここにも、ただ者ならぬ白馬が顕われる!少年は馬を捕らえ、馬が少年を捕らえて、永遠の国へー